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2) 海洋流出油防除資機材は、マラッカ海峡に面したバリクパパン及び東カリマンタンに分配・配置されている。
これらの資機材は、バリクパパンで1994年11月22〜23日に実施された、大規模油流出(Tier ?)演習(MARPOL 94)において、利用されかつ検査された。
また、1995年11月7〜9日にフィリピンで実施された合同演習(MARPOL Cebu 95)においても利用され、かつ検査も実施された。
これらの演習及び訓練の結果は、概ね満足いくもであったが、回転式油回収装置(Rotary Drum Skimmer)を投入する際に、いくつかの難点があった。
この回収装置の姿勢を特定の場所で支える、適切なハンドリング装置がないことである。
バリクパパンの資機材保管基地には、未だに情報ネットワークシステムが接続されていない。
この状態は、運用上の問題に波及する。
すなわち、他の緊急時対応の用途としてはもちろん、オペレーションセンターの資機材基地又は他のネットワークに関する情報を、迅速かつ瞬時/自動的に更新することに遅れを生ずることである。

 

3) 関係機関すなわち環境影響管理庁、運輸省 海運総局及びプルタミナは、目下、OSPAR資機材の共同運営、整備及び利用を含む運用を目的としたガイドラインを策定中の段階にある。
このガイドラインは、流出油防除活動を実施する際に使用されことになる。

 

 

 

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